インスタグラム等のSNSで人気に火が付きつつある観光地のひとつ『愛のトンネル(The Tunnel of Love)』。
まるでジブリの世界に入り込んだような場所。
写真を見たことがある人も多いでしょう。
ただ行き方が少しややこしいのがネック。
今回はそんな『愛のトンネル』への行き方を徹底ガイドします。
愛のトンネルってそもそもどこにあるのか
『愛のトンネル』ってそもそもどこにあるのかご存知ですか?
東ヨーロッパに位置するウクライナという国にあります。
東にロシア、南には黒海、西にはポーランドがあり、戦時中はソ連の一部でしたが1991年のソ連崩壊に伴い独立し、『ウクライナ』という国家となりました。
ウクライナって何を思い浮かべますか?
『チェルノブイリ原発事故』というのは誰しも聞いたことがあるでしょう。
ウクライナ北部に位置する場所で起こった悲惨な事故です。
もうひとつ有名なのが『ウクライナは美人が多い』ということ。
これも聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
確かに多いです。本当に。
そんなウクライナの首都キエフから西へおよそ300km、クレーヴェンという小さな街に『愛のトンネル』は存在します。
SNSを中心に世界中で話題を呼び、ウクライナ国内でもドラマの撮影地になったことで人気が出ている場所とのこと。
愛のトンネルへの行き方
さて本題の『愛のトンネル』への行き方です。
今回紹介するのは1番ポピュラーで簡単な行き方である、首都キエフからリヴネ経由で行く方法をご紹介。
1.まずはヴォグザーリナ駅へ
地下鉄でヴォグザーリナ駅 (Вокзальна)へ行きます。
地下鉄の運賃はどこまで行っても8フリヴニャ。なんと約30円!!
乗り方は簡単。
窓口で運賃を渡してジェトンと呼ばれる切符代わりのコインを貰います。
言葉はいりません。黙って8フリヴニャ出せばOK。
このコインを改札に入れて入り込みます。
ただし、2017年に4フリヴニャから5フリヴニャに、2018年に5フリヴニャから8フリヴニャと、年々値上がりをしているので最初は周りの人の様子を伺いつつ確認するのが良さそうです。
迷っても、受付のどこかに数字で料金が書いてあるので不安になる必要はありません。
2.ヴォグザーリナ駅に着いたらバスターミナルへ
ヴォグザーリナ駅に着いたら地上へ出ましょう。こんな建物↓から出てくるはずです。
このヴォグザーリナ駅を背中にしてまっすぐ歩くと、右手にキエフ中央駅が見えてきます。
この駅が見えてきたところで、左手に横断歩道が現れるのでそこを渡ります。
渡りきるとマクドナルドが左手に出てきます。緑色のおしゃれなマクドナルド〜。
このマクドナルドを横目に通り過ぎ、しばらく道なりに進み続けていると左手にバスターミナルへ続く入り口が現れます。
意外と存在感がないので見逃し注意…
時間帯によっては客引きがいます。
3.バスに乗ってリヴネへ
バスターミナルに降りると、色々な行き先のミニバスがありますので『リヴネ』へ向かうバスを探しましょう。
『PIBHE』と書いてリブネと読みますので、この名前が書いてあるバスを探しましょう。
ピブヘではなく「リィブネ」と言うと通じやすいでしょう。
料金は200フリヴニャ(約840円)。
何台か出ているので値段を聞いて回るのも良いかもしれませんが、だいたい同じ値段で統一しているようでした。
運賃は乗車する前にドライバーへ支払います。
ここからは約4時間の道のりです。途中で1回休憩を挟みますが、心配な人はバスに乗る前にお手洗いを済ませておきましょう。
リヴネにはバスターミナルが長距離バスターミナルと近距離バスターミナルの2カ所あり、キエフから着くのは前者の長距離バスターミナルです。
地図上で赤色が長距離バスターミナル、黄色が近距離バスターミナルになります。
バス会社によっては、長距離バスターミナルから少し離れた場所で降ろされることもありますので、maps.meをダウンロードしておくなどオフラインでも地図が見られる状態にしておくと安心です。
そのまま愛のトンネルへ行ってもよかったのですが、私はリヴネで1泊することにしました。
私が泊まった宿が緑色のピンの位置。2つのバスターミナルの中間地点くらいのところの宿を利用しました。
バスターミナルから続く大通りに面した宿だったので、その通りを走る路線バスに乗って宿へ。
4.リヴネからクレーヴェンへ
次にリヴネから『愛のトンネル』のあるクレーヴェンという街へ向かいます。
クレーヴェンへは鉄道でも行くことが出来ますが、本数も多くないので今回はバスで向かいます。
バスに乗るためにリヴネの近距離バスターミナルへ向かいましょう。
上に乗せた地図にもありますが、キエフから着いた長距離バスターミナルとは場所が違うので注意が必要です。
近距離バスターミナルはリヴネ駅のすぐ近くにあるので、まずはリヴネ駅を目指します。
私の宿のある辺り(マップ上の緑ピン)からは64番もしくは37番に乗ればOK。
Google mapで検索すれば最寄りのバス停からの行き方が出てくるので活用してみてください。Google先生さすが…
心配であれば、乗る前にバスの運転手に「ヴォクザール?」と聞いてみましょう。ウクライナ語で『駅』という意味。
これがリヴネ駅です。
もし大きな荷物を持っていたりしたら、この駅内に預ける場所があるので利用するといいでしょう。
正面にある入り口から入り、そのまま突き抜けるとホームに出ます。そこに小屋のような建物ありますので、そこで預けることが出来ます。
リヴネ駅の正面に戻り、駅舎を背に進むとすぐにバスが何台も並んでいる場所が見えます。そこが近距離バスターミナルです。
ここからバスに乗って愛のトンネルのあるクレーヴェンという街へ移動しましょう。
クレヴァン行きは4番のレーンから出発します。
クレーヴェンは『Клевань』と書くので、車体に書かれているかチェックするのも良いかも。『PIBHEーКлевань』と書いてあれば正解です。
乗る時に「トンネル?」と聞いておきましょう。そして運転席の近くに座っておくと、到着した時に運転手さんが教えてくれます。
料金は18フリヴニャ(約75円)。安い…
5.クレーヴェンに着いたら
バスに乗ること約40分、クレーヴェンに到着です。
降りる場所が難しいので、運転手に教えてもらうのが1番。
バスを降りると目の前にスーパー…というより売店があります。
バスで走ってきた道を少し戻るとこんな看板が。
手作り感満載の可愛らしい看板。この矢印に従って進みましょう。
この左にある小さな標識によると1.3km先にあるようなので、ひたすら道なりに進みます。
1度だけ分かれ道が出現しますので、これは右に進みましょう。
何もないのどかな道をひたすら進み続けると、踏切が現れますのでそこを超えれば到着です。
愛のトンネルってどんな感じなのか
気になる愛のトンネルですが、こんな感じ。
私が訪れたのが4月中旬。
綺麗な緑のトンネルとなっていますが、この1週間前まで緑はまだ枯れていて、とても寂しいトンネルだったと後から知りました^^;
夏になると多くの人で賑わうようですが、私が訪れたときは写真の地元男性以外は誰もおらず、この絶景を独り占め出来ました。
確実に緑のトンネルを見たい人は、5月以降に行くのが良いでしょう。夏になれば緑もさらに増えて綺麗なトンネルを見ることが出来ます。
奥に行くほど緑が覆い茂る美しい景色に出会えますので、訪れた際は奥まで行くことをオススメします。
ただし、近くに池があるためか夏になると蚊が大量発生するそうなので、その対策もしっかりすることもお忘れなく。
『愛のトンネル』に訪れると恋愛のご利益があると聞いてきたのですが、実際のところはカップルで来るとその恋が一生続くという場所だそう。
ひ、ひとりで来てしまった・・・
キエフへの帰り方
首都キエフに変えるには、これまで来た道を戻るだけ。
リヴネ行きのバスは、来る時に降りたバス停の向かいに停まります。
本数が少なく不安になりますが、ちゃんと来ますので気長に待ちましょう。
リヴネに行かないバスも停まりますので、バスに乗る前に「リィヴネ?」と確認することを強くオススメします。
リヴネに着いたら、駅に荷物を預けている人は必ず回収してから次へ進みましょう。
次に長距離バスターミナルへ向かう必要があるので、リヴネ駅の前から64番のバスに乗ってバスターミナルを目指します。
バスターミナルには着いたら『Київ』がキエフと読むので、その表記があるバスを探しましょう。
探さなくても向こうから声かけられますが…。
行きと同じく4,5時間で無事にキエフに到着です
お疲れ様です。
緑の綺麗なトンネルですが、秋冬の枯れた時期もまた違った美しさがあります。
年中楽しむことのできる愛のトンネル、ぜひ恋人と一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。
もちろん、ひとりでも楽しむことが出来ますので、ウクライナへ行った際は訪れてみてください。