今日も1:30amに起床。
朝焼けフィッツロイの再挑戦。
前回途中でお腹空いてエネルギー不足なったので、バナナを胃に補給。
山頂が寒すぎたという反省を生かし、ヒートテック(下)とウルトラライトダウン×2も。
2時過ぎに宿を出発。
朝焼けフィッツロイ、一昨日見たんですがね、なんかこう…先端が焼けなかったので、どうしても完璧な朝焼けが見たくて、天気予報もまぁまぁなんで挑戦することに。
何てたって、我々晴れ女ですから。
Tomomiと私が2人で登山する時は毎回晴れ。バンフでの登山は、6割:雲ひとつない快晴、3割:晴れ、1割:曇り、という感じで、自他共に認める晴れ女ペア。
そして、今回は強力な相棒、道中で拾ったポールがわりの木もある。
意気揚々と出発するTomomi。と、わたし。
登山口到着。
今回は前回より10分くらい遅めのスタート。
今日も月が我々の行先を照らしてくれています。
1度歩いているトレイルなので、道に迷うことなくスイスイ進んで行きます。今日も星がきれい。
ひとつめのビューポイント到着。
あれ、あれ、あれれれ。
フィッツロイ…見えないんですけど…。
不安…。いやでも、日の出まで3時間、まだ分からない。
大丈夫大丈夫、と2人で言い聞かせながら夜道を行く。
一昨日だって途中曇ってたけど、山頂着いたら雲無くなったじゃないか。
1時間後。
この時点で私は絶望しかけていました。
急勾配のしんどい登山道の手前……たぶんTomomiいなかったら諦めてたわ。
途中でTomomiのバナナ休憩。
前回は早く山頂に着きすぎて、寒さに凍えながら日の出を待ったので、今日はゆっくりギリギリの到着を狙います。
途中から小雨が降り出し…絶望感…
6時15分、山頂到着。
一昨日あんなに疲れて、最後足が上がらず悲鳴上げてたのに、今日はかなり余裕でのゴール。全然疲れてない!!
昨日丸1日休んだからか、ゆっくり目に歩いたからか、朝バナナを食べたからか、私の相棒のお陰か(たぶんコレのお陰)。
肝心の景色は…
何ということでしょう。
わずかな睡眠ののちに夜中から歩き始め、小雨に濡れながら、11kmも歩いた先に見たのは、それは大きな大きな雲。
日の出の時間。
雲は赤く燃えているのに、完全のフィッツロイが見えないではありませんか。
2度目の挑戦、今日こそはと信じここまでやって来たというのに、
あんまりじゃないかぁぁあああ。
下山します。
帰り道に反省会。
今回の敗因は、自分たちの晴れ女パワーを過信し、驕ってしまった点。
それと、1日目(月曜)が天気良かったのに、フィッツロイではなくLaguna Torreのトレイルに行ってしまった事が悔やまれる。
落ち込むTomomiの背中。
「山より海の方が好きやわ」
「ちょっと山は引退するわ」
「自分のこと晴れ女って言うの今日で辞めるわ」
めっちゃ言うやんwwめっちゃ落ち込んでるやん。
反対側は晴れてるんだけどなぁ。
下山途中で、これから山頂に向かう日本人のおじ様に遭遇。
見た感じ60歳以上。日本の東京から30時間以上かけて来たという。しかもお一人。
それを見た時に「このくらいの歳になっても、南米って来れるんだな」って勇気もらいました。
手前のビューポイントでフィッツロイを見たそうで、「とっても綺麗だったよ」と写真を見せてくださったのだけど、フィッツロイは雲に隠れてるのよ。笑
それでも綺麗って言えるのは素敵だなぁと。私たちはSNSを見すぎて、知らず知らずのうちに、期待値を上げすぎていたのかもしれない。
そして、それを思ったのはTomomiも同じようで、
「やっぱ山辞めたらあかんわ」
「あのおじいさんに感銘受けたわぁ」
「もっかい会って、人生観色々聞きたいわ」
と、心なしか後ろ姿も元気になっている。笑
ふと後ろを振り返ったら、虹が掛かっていました。フィッツロイは見えないけど。
どんどん雲が厚くなって行く。
あのおじ様フィッツロイ見れたかな…見せてあげたいなぁ…
下山して、そのままお土産屋さんを見て、一息ついて、荷物を持ってバスターミナルへ。
その前に、宿で出会ったアメリカ人にオススメされたエンパナーダを購入。立派!! でかい!!
5年前同様、南米では毎日のように食べてます。
さてさて、エルチャルテンに別れを告げて、エルカラファテに戻ります。
バスで3時間ほど。
来る時の道中は爆睡してしまったので、今回は起きる努力をしてみます。
ウトウトしながらも、時々目が覚めて外の景色を見てみたのですが、これがまぁまぁ綺麗。
おそらく氷河湖なのでしょう、青い湖が広がっていました。
こういう色の湖もバンフで見慣れてしまいましたが、それでも美しいなぁと。
思ったのだけど、フィッツロイに雲が掛かっていたとしても、多くの人は湖の青さに感動すると思うの。
ただ、バンフにある数々の青い氷河湖を、飽きるほど見てきた私たちには、青い湖の存在自体には何の珍しさもなく、そこに対して何の感情も抱かなかったのです。
こんな湖ばっか見てたら、そりゃそうなるでしょ。
そこが他の人との決定的な違いというか、「期待が外れた」と思ってしまった原因なのかな〜と。
そんな事を考えながら、3時間後にバスはエルカラファテに到着。
宿にチェックインして、街ブラ。
めちゃくちゃカラファテの街が好き。バンフより少し大きい街で、観光で成り立っているのだろうけど、観光地化され過ぎていない感じ、そこにちゃんと地元の人の日常がある感じが、とっても好き。なんかバンフの隣町のキャンモアみたい。かも。
街中にラベンダーが沢山咲いていて、ふわっと良い匂いがするのも好きポイント。
アイス屋さん。めちゃくちゃ安い上にボリューミー。ダブルで120円くらい(闇両替レート)。
帰り道、また虹が。本日2回目。
夕飯はトマトパスタを作っていただきます。1人旅だと食材減らないし1人分を調達しづらいから、なかなか自炊できないのだけど、誰かが一緒だとこうやって食事の選択肢も広がって良いですね。
宿で日本人夫婦と出会ってお喋りしながらのディナー。
朝の山頂でも日本人あったし、カラファテの街ブラ中にも日本人出会ったし(ツアー客)、今日はたくさんの日本人に出会いましたわ。
フィッツロイ(Laguna de Los Tres)へのトレイル
距離:22.2km
標高差:1177m
時間:7時間半