日本人がビザ無しで入国できる国はなんと191カ国。
その国数は、以前まではシンガポールと並んでの1位でしたが、2018年10月に1年間の期間限定でミャンマーのビザが免除されたことで、ビザなしで行ける国が190カ国になり単独トップに。
さらにはつい最近、2019年6月17日からブラジルのビザも免除された事でその国数は191カ国となりました。
それだけ世界中から信頼されている国であり、様々な国との繋がりが強いことがわかる結果でもあります。
しかし、そんな日本人だからこそ気を付けたいのが「ビザ無しで滞在できる日数」です。
ビザ無しということで安心し切っていると、実はビザ無しで滞在できる日数を超えた旅程を組んでいた…なんてことも。
そんな時どうしたら良いのか。今回は私がやらかしてしまったベトナムを例に解説していきます。
ベトナムビザが必要と気付いた経緯
ベトナムにビザ無しで滞在できるのは15日間。
まずは『ビザ無しで滞在できる日数を超えた旅程を組んでいる』ということに気づけるかどうか。
帰国する日になって気付いては遅いのです。
私の場合、ベトナムのホーチミンでの入国審査の時に「何日間の滞在なの?」と聞かれて答えたことで発覚しました。
ビザは持ってる?
え、持ってないけど…。
何日間の滞在なの?
2週間くらいかな。ちょっと待って…えーっと6月10日までいるよ。
あなた、それじゃあ20日間の滞在じゃない。ビザ無しで滞在できる期間超えてるわよ!
!!!!!!!!!!!
とまぁこんな感じです。
日本からベトナムに行くのであれば、日本の空港で気付いてもらえたかもしれませんが、私はタイからベトナムに飛んだので、幸か不幸か気付いてもらえず飛行機に乗れてしまいました。
もし入国審査で適当に2週間と言っていたままだったらと思うと…少しゾッとします。
もう一つベトナム入国で気を付けたいのが、『前回ベトナムに来てから30日以上経っていない場合もビザが必要』という条件。
意外と忘れがちです。
わたしは入国後にちゃんと手続きをすることを条件に、なんとか入国させてもらいました。
ビザ無しで入国後にしたこと
さて入国後に私がした事はというと…
日本人宿に助けを求める。です。
英語もベトナム語も分からない私は、ホーチミンにある『兎家』という日本人ゲストハウスに転がり込みました。
そこで紹介された解決方法は2つ。
①旅行会社を通してビザを取る
これは正式なビザとは違い、いわゆる罰金のようなもの。
値段は100ドル以上(確か110ドル)で、その処理に5日かかるようでその間パスポートも預けたまま。
つまりはその間ホーチミンを離れられない…。
ただ、1番シンプルな方法かなとは思います。
兎家では「100ドル以上と高額だから」と親切心から仲介料無しで手続きをやってくれます。親身に相談に乗ってくれほんと素敵な宿です。
②一旦別の国へ入国しそこでベトナムビザを取る
一旦ベトナムから出国し、別の国でベトナムビザを取るというもの。
お隣のカンボジアであれば夜行バスで安く行けるため、①の方法で100ドル以上払うよりも安く済んでしまいますし、ついでにカンボジア観光が出来てしまいます。
私はこの方法を選択しました。
デメリットとしてはベトナムに滞在できる期間が短くなってしまうという点。
カンボジアでのベトナムビザ取得方法
まずカンボジアへ向かいます。
カンボジアでベトナムビザが取得できる場所は
1.首都のプノンペン(大使館)
2.バッタンバン(領事館)
3.シアヌークビル(領事館)
のどれかで取ることができます。
無難なのは1のプノンペン。
ホーチミンから近いのでバスも多く出ていますし、プノンペンからアンコールワットのあるシェムリアップへのバスも多く出ています。
イオンモールもあればローカル市場もあり、キリングフィールドへも日帰りで行けるので、数日間の滞在なら退屈しないでしょう。
私はこの方法でビザ取得を目指しました。
カンボジアはシェムリアップしか興味ない!という人は2のバッタンバンが良いでしょう。
シェムリアップに近く、バッタンバンまでバスで行けてしまいます。
シェムリアップに滞在して遺跡を堪能しつつ、ビザの申請をする。
ただし、シェムリアップ→バッタンバンは片道3時間半…往復だと7時間かかるので、ビザ申請と受け取りで2日間潰れることを考えると、少し時間が勿体無いようにも思いますが…
リゾート地に興味がある人は3のシアヌークビルで。
近年ビーチリゾートとして注目されつつあるシアヌークビル。
ベトナムのホーチミンからバスが出ていますし、アクセスはそこそこ良いです。
シアヌークビルからシェムリアップまでは飛行機も出ています。
ホーチミンからカンボジアへの行き方
私は兎家で国境越えのバスを予約しましたが、ホーチミンの街中ではいくつかバス会社があるので自力で探すのも難しくないでしょう。
私が手配してもらい利用したバス会社は『LONG PHUONG CAMBODIA』です。
オフィスの場所はこちら
バスの出発場所もここになります。
兎家での手配で200,000ドン。日本円にすると1000円もしません。
シェムリアップに行く場合(バッタンバンでビザ取得)は400,000ドン、
シアヌークビルへは520,000ドンで手配してもらえます。
日本人がカンボジアへ入国するにはビザが必要ですが、そのカンボジアビザの発行もバス会社がやってくれます。
ビザ代30ドル+手数料5ドル。バス車内で集金されます。
(ちなみに…証明写真はいりませんでした^^;)
バスの係員に言われた通りにしていれば無事にカンボジアへ入国、プノンペンへ到着です。
カンボジア(プノンペン)でのビザ取得方法
プノンペンのベトナム大使館の場所はこちら。
1番のバスに乗れば近くのバス停を通ります。
バスは1500リエル(約40円)で乗ることができます。安い!!
大使館は基本的に平日のみ開いており、8:00〜11:30と13:00〜16:00が開館時間。
必要なものはパスポートと現金(クレジットカード不可)と証明写真。
証明写真はなくても大丈夫との情報もありましたが、プノンペンの写真屋さんで4枚で75円という安さで作ってもらってたので、念のため持って行きました。
ビザの料金は以下の通り
48時間 | 24時間 | 午前申請、即日 | 午後申請、即日 | |
1ヶ月シングル | 40ドル | 50ドル | 55ドル | 60ドル |
1ヶ月マルチ | 50ドル | 60ドル | 65ドル | 70ドル |
3ヶ月シングル | 60ドル | 70ドル | 80ドル | 85ドル |
3ヶ月マルチ | 75ドル | 85ドル | 95ドル | 100ドル |
*シングルビザはベトナム入国後、一度出国してしまうと残存日数にかかわらず再入国不可
*マルチビザは期間内は何度でも出入国可能
早くビザが欲しければ、その分の手数料を払うシステムです。
紙に名前や職業などを記入し、受付にお金と一緒に提出して完了です。
案外カンタン・・・
申請が完了すると申請の控えが貰えますので、ビザ受取日まで大切に保管しましょう。
当日にこの控えと引き換えにビザがもらえます。
この控えを万が一に無くしても大丈夫。わたしは受け取る直前にひったくりに遭ってしまい、この控えも取られてしまいましたが、事情を説明し自分の名前を言うことで、無事にビザを受け取ることが出来ました。
まとめ
いかがでしたか。
ベトナムにおいて15日以上の滞在なのにビザを取り忘れたり、帰国日が伸びてビザが必要になっても大丈夫。
ビザは案外カンタンに取得することが出来ます。
また、オススメはしませんが、出国日に空港で罰金を払うことで許してもらえるとの情報もありました。
日本人は特に盲点になりやすいビザ問題。
1番は日本出国前にしっかりチェックすること。
しかし、仮に忘れてしまっていても焦らず、素敵なベトナム滞在になりますように。