世界を旅する上で必ず知っておきたいことの一つ、
黄熱病の予防接種
黄熱病の予防接種すると発行してもらえる証明書をイエローカードと言います。
特にアフリカや中南米の国に行く際は、このイエローカードが無いと入れない国が多くあります。
旅に出る前に、この黄熱病のイエローカードの発行についてもう一度確認を。
そもそも黄熱病って?
日本では野口英世がこの病気を研究し、途中で感染し命を落としてしまった病気として知られています。
黄熱病は感染症です。
この感染症を媒介するのが蚊。
黄熱ウィルスに感染した人の血を吸った蚊が、健康な人の体を刺すことで、その人も感染してしまう。という訳です。
注射針の使い回しみたいなもんですね。
逆に言えば、人から人への直接感染は起こらないんです。
本業は(一応)医療職なのでよく勉強したのですが、蚊が運ぶ病気って結構あるんです。
蚊って怖いんですよ。
気がつかないうちに血吸われてますからね。
症状は、突然の発熱、だるさ、頭痛、嘔吐など。
数日で治ることもあります。
しかし、重症化してしまうと腎臓の障害、黒色の嘔吐、下血、鼻血や歯茎出血、黄疸などが起こってしまいます。
これだけでも恐ろしいですが、さらに怖いのが特効薬が無いということ。
黄熱病の恐ろしさが伝わったでしょうか。
予防接種は絶対に必要なのか
黄熱病の予防接種って高いんです( ;∀;)
日本で打つと12700円します。高ぁぁあい。
診察料なんかもプラスでかかります・・・
しかも、日本では感染しない病気なので、普通に病院だと打ってもらえません。
決まった検疫所や医療機関のみで打つことが出来、しかも完全予約制。
近所の病院でできないとなると、さらに交通費などもかかってしまします。
高い上に、めんどくさい・・・
やらなくても良いものならやりたくない…
しかし、打たずに行くと飛行機に乗れない…なんてことも。
旅に出る前に、イエローカードが必要かどうか必ず確認をしてください。
国によってルールが違います。
厚生労働省検疫所のHPで確認出来ます↓
www.forth.go.jp
[FORTH|黄熱について]
実はこれには落とし穴も・・・
私自身も世界一周する前に、イエローカードが必要か確認していました。
そして、私が行く国は全てイエローカードは不要。
当時お金に余裕が無かった私は
「こんな高い予防接種、やらなくて良いなら、やらないでおこう」
そう思った訳です。
この時点で医療人失格ですね・・・(^◇^;)
しかし!!!!!
私は落とし穴にハマってしまっていました。
その落とし穴とは・・・トランジット(乗り換え)
私は、カナダからホンジュラスへ行こうとしていました。
カナダからホンジュラスへの直行便が無かったため、
カナダ→コロンビア→パナマ→ホンジュラス
というコロンビアとパナマを経由するルートで、事前に航空券を取っていました。
ホンジュラスの説明欄を読んでみると・・・
『黄熱病感染の危険がある国から来る場合は必要』
⇒乗り換えで感染危険国であるコロンビアを経由するので黄熱病の予防接種が必要?
と思ったのですが、ここで本題はそれ以降。
乗り継ぎのため、黄熱病に感染する危険のある国の空港に12時間以上滞在した渡航者も黄熱予防接種証明書が要求されています
つまり、乗り継ぎのコロンビアで12時間未満の滞在ならセーフ!!!
ということになります。
が、しかし!!!!!!
何故か、コロンビアからホンジュラスへのフライトに乗れませんでした。
滞在時間は12時間未満だったのに。
なぜホンジュラスへ行けなかったのか
飛行機に乗せてもらえなかった理由・・・
コロンビアのイミグレーション(出入国管理)を出てしまったから
つまり、コロンビアに入国してしまったのです。
イミグレーション(出入国管理)を出た時点…
パスポートに入国スタンプを貰ってしまった時点で、『トランジット(乗り継ぎ)』ではなく『入国』になっていたのです。
カナダの空港のチェックインカウンターで荷物を預けた際、
「荷物をボゴタで一旦ピックアップしてね」
と言われたんですよ。ホンジュラスまで行運んでくれないの~?って思ってました。
コロンビアまではエアカナダの飛行機で行き、コロンビア⇒ホンジュラス区間はコパ航空へと、利用する航空会社が変わっているから。という事だからなのですが。
コロンビアの空港のチェックインカウンターで、イエローカードを必要なのに持っていない事を指摘され、あがきにあがきまくったもののホンジュラス行きの飛行機乗せてくれませんでした…(T ^ T)
黄熱病の予防接種を無料で打つ方法
私が問題を起こした?、コロンビアのボコタにあるエルドラド国際空港、、、
実はタダで黄熱病の予防接種できるのご存知でしたいか?
せっかくなので、私も空港でイエローカードを手に入れました。
南米での注射という事で不安でしたが、注射器は新品を出してくれていたので、ちゃんと使い捨てでやっている様です。
ただし!!!
イエローカードが有効になるのは接種後10日目から。
打ったその日からイエローカードの効力が発揮されるわけではありません。
インフルエンザなどの予防接種もそうですが、身体の中では、すぐに病気に対する抗体が作られるわけでは無いのでその猶予期間が必要ということになるのです。
ちなみに私ですが、この後の日程が詰まっており、10日間も待つ時間の余裕が無かったためにホンジュラス行きを諦める結果となってしまいました(泣)
最後に
私はホンジュラスに行けなかったものの、当初予定になかったコロンビア滞在を代わりに楽しみました。
これはこれで旅の醍醐味だなぁ。と割り切ることが出来ました。
しかし、みなさんは旅に出る前は訪れる国だけではなく、経由する国も合わせて、イエローカードが必要かの確認をしてください。
日本で黄熱病ワクチンを打つとなるととても高いですが、他の多くの国では安くで打つことができます。
お隣韓国では3000円弱で打つことができます。
「高いから」と打つのを辞めるのではなく、海外で打つことも視野に入れつつ、特に南米やアフリカへ行く人は事前に打つことを強くお勧めします。
わたしの様にワクチンの未接種が原因で、搭乗拒否される人が1人でも減ります様に。
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