何かとトラブルがつきもののアメリカ横断。
修理費はいくらだったの?そのトラブルにはどうやって対処したの?
とこれからアメリカ横断しようとしている人たちに聞かれることがよくあります。
実際に私たちが横断している最中、トラブルが起こって困っているときにネットで検索しても、そういった情報がなかなか出てこなかったので、誰かの役に立ったらなという想いで書いていこうと思います。
アメリカ横断の手段
私は2019年2月16日にニューヨークを出発し、翌月の3月7日にロサンゼルスでゴールしました。
ちょうど20日間のアメリカ横断旅。
アメリカ横断の手段は定番のキャンピングカー。
エルモンテRVというキャンピングカーレンタル専門の会社で、8人乗りのキャンピングカーを8人でレンタルしました。
日本語でやりとりができる上、卒業旅行割引などがあるので日本人の学生には人気の会社になります。
この記事ではエルモンテRVさんでレンタルした経験をもとに書いていきます。
よくある?トラブルとその対処法
何事もなくゴールできるのは1割だけとも言われているキャンピングカーでのアメリカ横断。
私も例に漏れず、幾つものトラブルを経験しました。
私が経験したトラブルや修理費、また私の周りが経験したトラブルの詳細も紹介していきます。
①サイドミラーの破損
かなり多いトラブルがサイドミラーの破損。
普段運転する乗用車よりかなり車幅があるので、狭い道を通るときにサイドミラーをぶつけがちです。特に運転席とは逆側(助手席側)のサイドミラー。
まずは落ち着いて広い道に出て、駐車場や路肩に車を停めて状態を確認しましょう。
軽くヒビが入った程度なら良いですが、かなり激しく割れてしまった場合は、そのまま運転し続けると危険です。
近くのウォルマートなどスーパーを探してミラーを買い、応急処置としてサイドミラーのあった場所に貼り付けましょう。
ちなみにウォルマートで買ったこの鏡は5ドル。
その後、近くにエルモンテのオフィスがある場合は、そこへ寄って直してもらうことをオススメします。
車のサイドミラーは本来少しカーブしており、これにより運転席(左側)からでもサイドミラーを使って右隣の車線をチェックできます。
ところがスーパーで買うミラーは真っ直ぐなために、かなり見にくいです。無いよりは確実にマシですが…
私たちはオフィスに寄れなかったため、このまま残り9000km近くを走りました(笑)
サイドミラーの修理費は250ドルでした。
②ホイールキャップの紛失
ありえないようで、かなりの人が経験するのがキャンピングカーのホイールキャップの紛失。
初日には付いていたホイルキャップが
いつの間にか取れている。
アメリカは道がけっこうガタガタしていて、重量のあるキャンピングカーには大きな負担となります。
そのため、定期的にホイールナットの緩みがないかチェックすることが大事になります。
やり方が分からなければ、人のいるガソリンスタンドで聞いてみると良いでしょう。もし締めてもらえた時はチップを忘れずに。
ホイールキャップ紛失の修理費は1つにつき35ドルでした。
ホームページには「100$+α」と買いてありますが、実際はそれよりかなり安いですね。
③タイヤの空気が減っている
こまめにチェックしておきたいのがタイヤの空気圧。
アメリカの道路にはパンクしたタイヤの残骸が多く落ちています…。日本じゃ滅多に見かけない…
ホイールキャプの項でも述べたように道が悪いことが多いのと、キャンピングカーのような大きい車が多いのも関係がある様。
安全運転という側面はもちろんのこと、少しの振動でも大きく揺れるキャンピングカーにとって、適切な空気圧は乗り心地に大きく関わってきます。
私は9日目にタイヤの空気を補充しました。
空気圧のチェック、補充はガソリンスタンドで行えます。
↑こんな感じの『Air』と書かれたものが空気圧を入れる機械です。(これは壊れていましたが…)
やり方はそこまで難しくはありません。
・運転席の扉を開けた側面に、前後のタイヤそれぞれの空気圧の適正値が書いてあるのでチェックします。
・次に、空気圧を測定する道具でタイヤの空気圧をチェック。
・減っていたら、空気圧を入れる機械で補充するだけ。
無料のところもあれば有料のところもありますが、有料でも1ドル以下で補充できることが多いです。
空気圧を測定する道具は、ホームセンターで5ドルほどで買うことが出来ます。
私はガソリンスタンドにいたおっちゃんにやってもらいました。店員であれば少しで大丈夫なのでチップをあげると良いでしょう。
店員でなくても、アメリカの人は自分で空気を入れる人が多いので、道具が無かったりやり方が分からなければ周りの人に助けを求めるのが良いかもしれません。
④ラジオが流れ出して止まらない
あまり聞かないトラブルですが、キャンピングカーからラジオが流れて止まらないというホラーのような現象…
しかも車内からではなく、車の外側にあるスピーカから流れるラジオ…夜中も流れるので近所迷惑。
エンジンを全て切っても流れ、結局原因は分からずだったのですが、対処方法としては電気のオンオフの組み合わせによって止まりました。
トイレの電気は点けて、他の電気は消して…のようにオンにする電気とオフにする電気の組み合わせによって、ラジオの受信感度が強くなったり、ラジオが消えたりしました。
もしこのようなトラブルに見舞われたら、一度試してみてください。
⑤バッテリーは切れていないのに暖房がつかない
突然暖房がつかなくなる。
RVパークで充電をしていて、バッテリーは満タンなのにも関わらず…。
実はそれプロパンガス(LPG)不足が原因です。
暖房って電気だけで動いてると思いがちですが、キャンピングカーの場合はプロパンガスも使っているんです。
プロパンガスってガスコンロだけにしか使わないと思っていました…。
ガスコンロだけでなく、暖房や冷蔵庫で使うので切れたら早めに補充しましょう。
プロパンガスの補充ですが、ガソリンスタンドもしくはRVパークでやって貰えます。
ただしガソリンスタンドの場合、場所によっては事前予約が必要であったり、土日はやっていなかったりするので注意が必要です。
大型トラックが使うようなガソリンスタンドには大抵ありますが、一般的なガソリンスタンドではあまり見かけません。
RVパークも補充できる場所とできない場所がありますので、見かけたら早いうちに補充しておくのが良いでしょう。
私はRVパークで補充しましたが、満タンにせず半分ほど入れて28.46ドルでした。
⑥ブレーカーが落ちた
電気製品を一気に使うことで起きてしまうのが、ブレーカーが落ちる現象。
突然電気が消え、使っていた家電製品が止まってしまいますが、そんな時はブレーカーを上げるだけ。
そのブレーカーどこにあるのかと言うと……ベッドの下。
キャンピングカーによって違うとは思いますが、エルモンテの8人乗りキャンピングカーの場合は後ろの寝室のベッドの下にあります。
⑦キャンピングカーが事故に
あまり起こってほしくないトラブルですが、たまにあるのがキャンピングカーでの事故。
もし接触事故などといった相手がいる場合の事故は、警察・救急車(911)とキャンピングカーのレンタル会社へ電話しましょう。
相手がいない場合などは、まずキャンピングカーのレンタル会社へ連絡して指示を仰ぎます。
エルモンテを日本で契約した場合は、緊急用日本語サポートと言うサービスがあるので利用しましょう。事前に登録しておけば日本語で24時間いつでもサポートしてもらえます。
登録は無料で、利用した場合のみ料金が発生します。
また、エルモンテであれば対人・対物の事故であっても1,000,000US ドル(約1億円)までであれば保証してくれる保険に入っていますので、万が一のことがあっても安心です。
エルモンテに限らず、各社このような保険がありますので、事前にチェックしておくと良いでしょう。
キャンピングカーが大破してしまった場合、エルモンテであれば車両の修理代は事前にデポジットとして払う1000ドル(約10万円)で済みます。
ところが、大破したキャンピングカーはレッカー車で運ばなくてはいけませんが、エルモンテの場合このレッカー代は自腹になります。
実際経験した人によると、レッカー代は8人乗りのキャンピングカーで約40万円(4000ドル)かかったとのこと。
キャンピングカーは普通の車より大きいのでその分料金も高くなってしまいます。
まとめ
エルモンテのキャンピングカーを例に、ホームページには書かれていないトラブルを中心に解決方法などを紹介していきました。
よくあるトラブルに関してはエルモンテのHPを参考にしてみてください。
何もトラブルなくアメリカ横断を終えられる人はほんの一握りと言われているくらい、皆んなが何かしらのトラブルを経験します。
でも終わってみればそれが笑い話になっており、そのトラブルがあったからこそメンバーとの絆も深まり、とても思い出に残るアメリカ横断旅となりました。
事故には気をつけ安全運転を心がけ、仮にトラブルが発生しても落ち着いて対処しましょう。
そして、どんなトラブルがあるのか事前に知っておくことが、仮にトラブルに見舞われても被害を最小限に抑えられるポイントとなります。
皆さんのアメリカ横断の参考になれば幸いです!
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[…] キャンピングカーでアメリカ横断のトラブルと対処法。修理費は? […]
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