アメリカの知られざる観光スポットRice Shoe Fence

北米

Rice Shoe Fenceってご存知ですか?

アメリカのカリフォルニア州にある知る人ぞ知る観光スポットです。

調べても日本語ではなかなかヒットしないこの場所をまとめました。

Rice Shoe Fenceとは

Rice Shoe Fenceとはその名から想像できる通り、Riceという町にある靴(Shoe)がたくさん掛かっている柵(Fence)です。

スニーカーからサンダルまで、ものすごい数の靴。

履き潰したボロボロの靴もあれば、まだ綺麗そうな靴も。

 

ライスという町、この『沢山の靴が投げられている』というので有名になったのですが、元々はここを通る人たちが木に下着を投げていたのだそう。

ところが2003年に原因不明の火事により木が燃えてしまい、それから習慣が変わり今のように靴を投げるようになりました。

 

Rice Shoe Fenceの場所

Rice Shoe Fenceはアメリカの西側、カリフォルニア州のRice(ライス)という町にあります。

ライス渓谷(Rice Valley)内、モハーヴェ(Mojave)砂漠の南端に位置する町で砂漠の中にあり、カリフォルニア州道62号線の途中に突如として現れます。

公共交通機関で行くことはかなり難しいですが、車で旅をしているのであれば、ラスベガスからサルベーションマウンテンへ行く途中にも寄ることができます。

道路脇に車を停めるスペースもあるので、フラッと寄りやすいです。

 

ここライスは、なんとゴーストタウン。

昔は軍の飛行場があり、この砂漠地帯は原爆のテスト場の第2候補でもありました。

1944〜1948年の間でこの軍の飛行場は民間の空港へと変わりましたが、その後1955年あたりには私有地へと代わり、60年には空港としての役割を終えゴーストタウンへの運命を進むこととなります。

 

かつてはこの町を売り出している看板が立っていましたが、今はそれも取り払われています。

現在では昔の面影なく建物すらありません。唯一残っている建物というのが、このガソリンスタンドの跡地のみ。

これが町唯一の建物…。本当にゴーストタウン…。

空港が存在したという時代やそれ以前の詳しい資料もほとんどなく、このRiceという町自体が謎に包まれています。

 

なぜ靴が掛けられているのか

世界を旅していると、アメリカに限らず色々な場所で電線に引っかかったスニーカーを見かけることがあります。

見たことがある人もいるのではないでしょうか。

実はこれアメリカで始まり世界へ広まったshoe tossing(シュートッシング)と呼ばれるもので、この引っかかった靴のことをshoefiti(シューフィティ)と言います。

 

何故こんなものがあるのか…

・麻薬取引の目印

・ギャングが死んだ時の追悼

・イジメっ子が投げた

などなど色んな噂があるのですが、詳しい起源などは不明。

 

しかし『シューフィティ アート』という名前が出来るほど、現在では芸術としての一面もあるよう。

このRice shoe fensもアメリカらしいアートのひとつなのでしょう。

ここへ訪れた人で作り上げるアート…。なんだかロマンがあります。

 

まとめ

アメリカのテレビ番組で紹介されたり、2011年にはワイルドスピード MEGA MAX(原題:Fast Five)の冒頭の電車のシーンでこの近くで撮影が行われるなど、少しずつ知名度は上がっていますが、まだまだ穴場的スポットです。 

Rice Shoe Fenceでアメリカ人に会ったので、ここは何なのかと聞いたものの「知らない!でもgood luckな場所だと思うぜ!」との返答(笑)

アメリカ人も分からないミステリアスなスポット…。

 

道を挟んで向かいには列車?が鎮座しており、フラッと立ち寄るにはとても面白い場所です。

ラスベガスからサルベーションマウンテンへ行く方など、ちょっとだけ回り道をして寄ってみてはいかがでしょうか。

 

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